ミシュランのサイトに面白いページがあったので今回はタイヤの適正温度の話です。
このような具体的な数字が公開されているのは結構珍しい気がしますが、7℃がゴムの遷移点なのは頭に入れておいて良いと思います。
ミシュランが公開している情報によれば
夏タイヤ:+7℃以上(7℃以下でほぼプラスチックに)
オールシーズンタイヤ:-10℃〜30℃(高温/凍結ダメ)
ウィンタータイヤ/スタッドレスタイヤ:-20ºC〜+7ºC(7℃以上でデグラデーション大)
*夏タイヤの高温側での耐熱温度は各メーカーの機密事項になっているという話があります
*この温度が気温/路面温度/タイヤ表面温度/タイヤ内部温度なのかというのは明記されていませんが概ね気温ベースで会話が成されているはずです
*日本ではウィンタータイヤはあまり流通していませんが、ターマック上での低温性能に振った冬タイヤです。スピード規格がW規格(270km/h)になっているのがポイントです。スタッドレスタイヤはスピードレンジが一般的にはQ規格(160km/h)最高でもH規格(210km/h)で氷上性能と雪上性能に全振りしています。
で、この数字を眺めていて気がついたのですが、オールシーズンタイヤは東京の夏では結構キツいんですね。MICHELIN CROSSCLIMATE 2を履かせているトゥーランのフロントタイヤが妙なデグラデーションを起こしていたのですが、路面温度が60℃と言われる東京で使ったら確かにデグラデーションを起こします。また、春〜秋にかけて高速道路でかっ飛ぶとタイヤ温度は40℃を超えるので、そういう使い方にも向いていない気がします。
実際に非接触式の温度計を振り回してみたのですが、論文通り?気温と路面温度は相関しており、計測した練馬区では朝7時頃までは晴れであれば最低気温+3℃前後、雨が降ると最低気温とほぼ同じ気温まで下がっていました。つまり、最低気温がコンスタントに5℃を割り込むような環境下で早朝/深夜に車を動かすのであれば積雪の有無に関わらずウィンタータイヤ/スタッドレスタイヤのメリットが出てくると考えられます。
また、夏タイヤの温度モニタリングも行ってみたいのですが、TPMSの温度とタイヤ温度(いわゆるレースで使うちょっと中の温度)もほぼ一致しています。外気温が3℃前後でもちょっと転がすと確かに15℃くらいまでは上がるのですが、路面温度は明らかに7℃を割っているからか初期応答が明確に低下します。
*ヒステリシスでブロックの高さが高いタイヤほど発熱するので、スポーツタイヤよりもコンフォートタイヤの方が冬場はグリップがマシかもしれません。
*厳密には部位毎のデータが平均化されていますが純正脚であればあまり部位毎の温度は考えなくても良いと思います。
面白いことに、最近は犬のおさんぽ予報というものがありまして、それが路面温度を提示してくれるんですね。こういうのも参考になりそうな気がします。
と、知ってはいたけどソースがあまり見当たらない情報をまとめておいた系記事でした。
参考サイト
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