なんかこう、スーパーカーって面白いですね。
自分の感性のチェックの為にディーラーに3回も行ってしまいました。
相変わらず僕の車の評価基準は”公道珍走が出来るか”なわけですが、これって別に珍走するために乗っているわけでは無く、突発的な事態(前の車がスピンしたとか、対向車が突っ込んできたとか)に対応するキャパがあるという意味と同義だと思っています。僕はこれを”パニック耐性”と呼んでいますが、パニック耐性があると思っていたら、思ったよりも無いのかもしれないという結論に至りました。
そういうキャパが物凄くある、余裕がある車がスーパーカーだと僕は思っていたのですが、ちょっと違うんですね。というか、R8が特殊なだけで、昨今のスーパーカービジネスはどうやら違うみたいです。
と、そんな僻みのような話を書く前に、ファイナンシャルアナリシスからスタートしましょう。
マクラーレンの中古車はざっと1500万くらいからスタートし、僕が欲しいモデル(MP4-12C)であれば概ね2000万以内に収まります。600LTやGTも個人的には気になっているのですが、サーキットユースがメインでは無く、デイリーユースを意識したモデルを見ていました。
認定中古車はタイヤや消耗品を交換してくれるということなので、消耗品ほぼ全交換(という概念でしょうが…)+純正範囲の保証がついているということのようです。ざっと200~300万くらいの整備費用+保証費用が加算されているという認識で見るのが良いとか。ちなみにこの保証は年間約100万円ということで、10年目?まで毎年付けられるようです。当然、乗らなければ壊れない+消耗品も減らないわけですが、定期交換部品をメーカーの指示通り交換していくと年間150~300万くらいの維持コストは覚悟しておいた方が良さそうです。つまり、最低でも税金などを抜きにして年間100万…少なく見積もっても200万くらいしておく必要がありそうです。例えば1500万で12Cを購入した場合、最初の2年(最高15000kmくらいかな?)はそのまま乗れるというイメージでいれば良いわけですが、次の車検から200~300万くらいの整備費がかかってもおかしく無く、場合によってはもっとかかるシチュエーションもあるようです。
つまり、MP4-12Cを中古で購入し、乗り潰す勢いで3~4年乗ると、車両価格+400~600万ほどのコストがかかる事が想定されます。(あくまでもデイリーユースで乗り潰す想定最大近似価格なので、かからないパターンもあるでしょうし、1000万くらい維持費がかかる可能性もあるでしょう)
ここでセルアウトするのであれば、回収出来るのはざっと600万くらいでしょうか。今のMP4-12Cの買い取り価格は900~1200万くらいのようなので、後で書くビジネスモデルから考えるとそれくらいの価格になってもおかしくは無さそうです。とりあえずこの金額を前提にすると、維持費を含め5年間で2000万が消える事になります。年間400万…ハハハ…
ここでセルアウトするのであれば、回収出来るのはざっと600万くらいでしょうか。今のMP4-12Cの買い取り価格は900~1200万くらいのようなので、後で書くビジネスモデルから考えるとそれくらいの価格になってもおかしくは無さそうです。とりあえずこの金額を前提にすると、維持費を含め5年間で2000万が消える事になります。年間400万…ハハハ…
流石に高いので、もうちょっとどうにかならないか考えてみましょう。
ディーラーの方から現実的な話を聞くと、昨今のスーパーカービジネスと同様の、新車をどんどん乗り換えて行くスタイルを勧められました。確かにこのスタイルだと年々上がって行く新車販売価格に引っ張られる中古車価格(正直、かなり楽観的な思考だと思いますが)+新車購入故の故障の少なさ+保証の手厚さによって、修理代をあまり考える必要が無くなります。そこまで乗らなければ年間500万くらい下がるイメージ+修理でドック入りする時間も無いのでフルに楽しむ事が可能です。
うん。
最近のビジネスで露骨に感じる、”古い物を大切に使う人は顧客では無い。”というアレです。
めちゃめちゃわかるんですが、わからないんですよねコレ。
結局、古い物があって歴史があるからブランドに価値が生まれるわけです。新しいものに価値があって、それを乗り換えていくというスタイルは理解はしていますし、実際にそれが必要だというのには賛同しますが、非常に趣味性の高い物に対しては最終的に足を引っ張る思考回路だと僕は思っています。短期的には収益が上がりますが、長期的に見るとミーハーな顧客にのみ買い支えられるので、ビジネスとして迷走することになりがちです。(どこかのPPとかAPとかを見ながら発言しています)
金銭的な所は(これが年間1000万ペースで維持費がかかるなら不可能ですが…)、毎日わかめスープと白米、時々納豆という生活(これは概念になります)をすればクリア出来るのですが、車が好きで好きでたまらなくて欲しいだけでは正直キツいものがあるんだな…というのを再認識しました。
最新型を乗り換えて行くのは節税にも繋がるので理屈としてはわかりますが、車をそういうメンタリティで乗れるほどの収入ってどれくらいなんだろうなぁ…という事を考えて遠い目になってしまいました。販売台数を増やしたいという目標があるようですが、数が限られている富裕層を奪い合うのは不毛なんだよなぁ…と思いつつ、確かに短期的にはそれはとても重要なんだろうな…と、色々な気持ちがぐるぐるします。
と、金銭的な所は、生活全てを突っ込めば行ける(行けない)という結論が出たトコロで、車の話です。
試乗したのはGTSで、結論から言うとデカくて速いエリーゼでした。
①やっぱり基本設計が乗り味を造りますよね。②タイヤ一本300馬力オーバーはタイヤグリップ限界を超えていますよね。③MRの車はパニック耐性が低いよね。というコメントと共にこの記事を〆ておきます。
人生一度は所有してみたい!って思っていたのですが、なんかそんなに欲しくないかも…というのが結論でした。
でも、所有しないと見えない世界があるのも事実なので、人生の目標にしておきましょう。当面の。
売り方はどうかと思うんですが、モノは良いんですよねぇ…(当然左右非対称)
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