これが壮絶な作業の始まりだったとは…
巷では色々なキャブレターへ交換している人がいらっしゃるようですが、フランス本国のショップとのやり取りで勧められたのがデロルトのSHA15.15.キャブレターです。
僕の記憶が正しければ、ヨーロッパ系のモペッドやミニモトで広く採用されているキャブレターです。以前乗っていたアプリリアのRS50でも年式によって採用されていたモデルがあったように思います。（2004年モデルでSHA14.14.だった気が…）
モペッドだと、トモス辺りがこのキャブレターで売っているようですね。
SHA系キャブのメインジェットはPHBG系と共有なので、セッティング用パーツはかなり手に入りやすいのですが、スローやパイロットジェットというものが存在せず、メインジェット＋フラット型のスロットルバルブ（スライド）だけでコントロールする不思議なキャブレターです。このキャブレターが幅広く使われているのは、モペッド規制によってエンジンの最高回転数が制限？されている状況で、そこまで細かいジェッティングによるチューニングが必要無いのかもしれません。
まぁそんなこんなで、SHA15.15.を勧められるがまま購入。オンラインの情報を見ながら取り付けていきます。
後述するチャンバーもそうですが、当然海外パーツは加工してポン付けという手軽さを誇っています。
今回のキットはキャブレター＋インテーク＋ポリーニ製リードバルブの3点セットでした。当然、純正インテークの固定ボルトがそのまま使える。と思いきや、純正はインテークがオフセットしており、ボルトは1本だけ長さが違いますΩ＼ζ°)ﾁｰﾝ
ということで、M5の適当なボルト(20mm)を調達し、WAKO'Sのスレッドコンパウンドを塗りたくって取り付けていきます。
この辺りで薄々気がついてくるのですが、エンジンを降ろさなくてもアクセス出来ると言われているプジョー、めちゃくちゃキャブレター周りが狭く、とにかく作業時間を食います。正直、エンジンを降ろしたほうが早い気がしてきます。海外勢がさっさとペダルレス化に踏み切るのもよくわかります。とりあえずエンジン降ろしました。インマニ交換の為にエンジン降ろすって気分は最早ルマンのアウディスポーツ。慣れたら1分でスプリング＆プーリーベルト外してエンジン降ります。
別途購入したデロルトキャブ用のスロットルワイヤーはタイコがキャブレターのスライドに入ります。嘘やろ（）
最初についていたスロットルワイヤーの半分くらいの細さのワイヤーになって正直不安しかありませんが、まぁこんなもんなんでしょう。チョークワイヤーとか要らなくない？と言いたいですが、とりあえず取り付けておきます。めんどくさいけど無いと困りますよね。
で、ここまで来てハタと気がついたわけです。これキャブが入らなくね？？？と。
ちらほらとネット情報で見ていたのですが、103のインテークマニホールドには2種類の角度が用意されているようです。気の遠くなるようなネジの付け外しを繰り返すので、ネジの規格を六角→アーレンキータイプへ交換しました。
既にここまでで2週間経過しています。
（並行してチャンバーの取り付けパーツも手配しています）
で、103SPX用のインテークマニホールドを用意し、キャブを組んでいきます。
割れた。キャブのスリーブが割れた。
サイズがね、合わんのです。（精度が低い）
後日届いたPoliniのインマニはすんなり組めるのですが、マイナーメーカーのパーツは本当に精度が低いですね…
そんなこんなで右往左往しながらポリーニ製のSPX用インマニ＋ポリーニ製のリードバルブ＋SHA15.15キャブを装着しました。
ワイヤー長が合わない説がめちゃくちゃあるので、そのうちどうにかしたいですね…。というか、スロットルワイヤーの長さ調節が死ぬほどめんどくさいです。ハンドルのスロットル部分のワイヤー固定ネジを締めるとインナーワイヤーが短くなってスロットルが開きます…。笑撃の構造です。
フューエルラインは本来内径6mmのフュエルホースを使用するべき。なようですが、内径6mmだとホース継ぎ目から漏れそうな予感がしたため内径5mmのフュエルホースを使用しています。ガソリン供給量不足は感じないので当面5mmのホースで様子を見てみようと思います。
悪夢の続編『GENCODのPeugeot 103/MBK 51用チャンバーを組む。』もお楽しみください…。
今回の投資金額：18170円（スペアキャブ、購入失敗したインマニ2本を含む）
VOGUEにつぎ込んだ額：45164円
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