2023年7月9日日曜日

Audi Data Plugは2003年モデルのTT 8Nでは使えなかったという話

 謎表記だったのでとりあえず買って試してみました。

使えませんでした。

という記事では面白みが無いので一応深掘りしておきます。

製造メーカーはイタリアのTEXA社。割と有名な診断機メーカーです。
VW/SEAT/Skodaブランドでも同じ物が販売されています笑
類似のものはアリエクで100円切っているのは内緒です。

OBD2というのはOn-Board Diagnosis 2の略であり、端子の形状は同じものの、どの端子を何に使うかは各自動車メーカー毎それぞれ違う配置で配置されているようです。コネクタ形状とエラーコード読み出し部のみが共通であり、統一フォーマットではあるものの統一データでは無いというのが大変面倒ですね。
調べてみると、どうやら2005~6年頃にVW/AudiグループではOBD2コネクタの配線割当を変更したようでOBD2経由で使えるツールでのコーディングは2008年以降の車でしか使えない機能になっているようです。それ以前のものはVAGと呼ばれています。具体的に言うとゴルフⅤのR32や8Jの3.2qはコーディングが可能なようですが、ゴルフⅣや8N3.2qでは無理なわけです。実はこのOBD2の通信フォーマット変更は割と致命的な仕様変更であり、ECUチューンをするときに割と大きな問題となってきます。
8NやゴルフⅣR32のECUチューンコストが高かったり、個人レベルで手に入るツールでECUの書き換えが出来るツールがAlientechのPowerGate3+やBluefinしか無く、ざっと調べた限り自宅でECU書き換えが出来るサービスはSuperchipsしか存在しないという話に繋がってきます。
これはそのうち記事にしようと思っているVDCSを使ってもこの世代の車のコーディングが出来ないとという話に繋がってくる重要なポイントで、エラー読み出しや整備用のエラーコード削除、一部リアルタイムデータ確認は出来るようですがそれ以上のことは出来ないというのがコレです。

この辺りの話、みんカラにまとめてくださっている方がいらっしゃるのでURLを貼っておきます。(トングルじゃなくてドングルだけど…というツッコミは入れずにニヤニヤしながら読みましょう。)

また、PowerGate3+ではDSGのプログラムが変更出来ないようだ…というのもこの辺りの話とリンクしていそうです。結局のところ、ECUを取り外し、直接PCとアダプターで繋いでデータ編集をしないといけない…というのがわかりました。

更に調べると、VW/Audi/Seat/Skodaは同じプロトコルを使っているようですが、Porscheはプロトコルが違うようです。この辺りのツールを使った解析は面白そうですがめんどくさいですね…

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